.png)
今週は、ニューヨーク・タイムズのテクノロジー関連セクションでGoogle翻訳が取り上げられていました。この記事では、Google翻訳の機能の現状について述べられています。本文では「自動翻訳のシステムは完璧からはほど遠く、あのグーグルの翻訳サービスでさえ、人間の翻訳者から仕事を奪うことは当分なさそうだ。専門家によれば、文章を分割して翻訳し、それを再構成するという処理はコンピュータにはこの上なく難しいそうだ。」とあります。またグーグルは、翻訳システム開発の練習材料として、人力で6カ国語に翻訳された国連の会議記録や23カ国語に翻訳された欧州会議の会議記録を入力してテストしているという興味深い内容もあります。記事全体を要約すると、「Google翻訳の技術はとても優れていて期待できるものだが、翻訳のクオリティは人力翻訳には到底及ばない。当然、言語分野の技術が向上するにつれて人々の言語障壁が取り払われていくだろうが、現状ではその向上のスピードが上がってはいるものの、なかなか難しい。」ということです。
記事では、グーグル社や同社の翻訳サービスが持つ無限の可能性や素晴らしい人材について検証されています。とりわけ、先日の記事で紹介したYouTubeビデオへの自動キャプション付加機能 、Android搭載携帯向けの音声認識翻訳サービス、外国語で書かれたメニューなどの写真を撮ると一瞬で翻訳される機能など、グーグルでは面白い新機能の追加が進行中です。
このようなテクノロジーはどれも面白く、ワクワクするものですが、記事からは機械翻訳の欠点や短所が読み取れます。確かにGoogle翻訳が改善してきているという事実は否めませんが、正確性や信頼性の面ではまだまだと言えます。
記事ではGoogle翻訳を使った翻訳、人による翻訳、その他機械翻訳ツールの比較対照が図式的に説明してありますが、話者人口1位である中国語や、世界で2番目に経済大国の言語である日本語が例として使われていないのは気になるところです(英語⇆中国語・日本語翻訳ではものすごい翻訳結果が出てくるという周知の事実も見逃せません)。さらにこの記事では、人間の翻訳者が活躍している産業と自動化された機械翻訳ツールがまさに対極の位置関係にあるということが浮き彫りになっています。本文では触れられていませんが、これらよりももっと興味深くて魅力的なのが、両者の中間に出現し始めた最近のトレンドと言えるでしょう(少なくとも筆者はそう思っています)。
参考ページ:
ITpro 「 iPhoneやAndroidなどのアイデアを競う『i*deal Competition 2010』、最優秀作2件を選出」
CNET Japan「 52言語/2,652通りの翻訳ができる、iPhone/iPod Touch用 高機能翻訳アプリ『TransMe』の販売を開始!」